課題曲2 マーチ「春の道を歩こう」

課題曲2 マーチ「春の道を歩こう」の分析をしてみましょう。

この曲のテーマと言えるリズムがあります。

リズムテーマこのリズムの8分音符のスタッカートが重要ですね!
なぜならこのスタッカートがないとアクセントが生きてきませんし、スタッカートを意識して吹かないとスラーが2拍目の頭までつながり、曲の躍動感が出てきません。

※この部分は冒頭部分の説明でも書いていますので、参考にしてください。

冒頭の木管楽器のトリルですが、2,4小節目の3拍目裏から出てくる16部音符とのつながりを考えた場合にトリルも16部音符で吹いて良いと思います。

木管のトリル16部音符にする事でトリルの最後の音の処理もそろいますし、4小節間のフレーズも繋がると思います。
また木管と打楽器(スネア、シロフォン)が同じ動きをしている部分が多いのですが、「ズレ」が聞かれるのでしっかり練習した方が良いでしょうね。

2拍目から出てくる金管を中心としたファンファーレを見てみましょう。
合奏練習での判断になりますが、1小節目の4拍目、2小節目の3,4拍目は同じFdurの和声になりますが、Hr.2、Tb.2の低音ラインのAの音はバランスを注意した方が良いでしょうね。
(3,4小節目も同じ考え方でバランスを見てみて下さい。)綺麗に響くと思います。

また2,4小節目に出てくるリズムですが非常に合せづらいですね。
なぜなら、付点8分音符、16分音符の形の中で音が変わる人と変わらない人がいます。音が変わる(A.Sax1、Tp.1、Hr.2、Tb.2)は舌付きをしないと思いますが、音が変わらない人(A.Sax.2、T.Sax、他)は舌付きをするのでリズムが合わない事が多いです。
解決法として音が変わらないパートは4分音符にして練習をしてみて下さい。
5小節目に関しては2分音符の動きは2種類のアクセントが出てきますので、交互のアクセントを強調しましょう。

AからCまで16(8+8)

旋律ですが、クラリネットのG(ラ)、サックスのF(レ)の音は非常に不安定(ピッチがあわない)な音ですよね。ユニゾンですので、ピッチ注意したいですね。またユニゾンの旋律において楽器が入れ替わる際には音程には注意をしてほしいです。

伴奏部分をみてみましょう。
ホルンですが3rdだけ音が変わりますので、和声変化を強調して欲しいですね。
裏打ちのトロンボーンも同様ですし、Bからのフレーズも同様に和声変化を意識して吹いて欲しいですね。

A,B伴奏

Bの5、6小節目ですが、非常に重要な和声の変化音があります。

5小節目のT.SaxとEuph.のBの音、6小節目のHr.2,Tb.3のF♯ですが、重要な変化音なのですが人数が少ないように感じますね。バランスを注意して欲しいです。

AB-2伴奏

CからDまで12(4+4+4)

Cのアウフタクトを見てみましょう。

Bからの音量はmfになり、Cのアウフタクトからはfのアクセントとなりますが、一気に人数が減る形になります。人数が減りますが、Cのアウフタクトから音量がました感じを出す必要ありますので注意しましょう。

Cからの刻みのパートの和声ですが、ホルンのバランスは合奏で注意して欲しいですね。

25小節目・・・HR.3のD
26小節目・・・Hr.2のA
27小節目・・・Hr.2のB
28小節目・・・Hr.2のA
課題曲1「天空の旅」の部分でも説明をしたのですが、2声の動きを3パートで演奏する場合に和声のバランスに注意が必要になります。
クラリネットやトランペットに良く出てくるのですが、どうしてもバランスが悪くなってしまいますので合奏練習の中で2声のバランスに注意しながら練習を進めて欲しいです。
※33小節目からのトランペットは合奏でのバランスを見てみましょう。

Dから44小節目(Trio)まで8(4+4)
ここも旋律のクラリネット、トランペットが2声を3パートで吹いています。
またDから出てくるピッコロ、フルート、エスクラの動きは他のパートに比べて薄いかもしれませんね。
36小節目(Dの1小節前)がffですので、Dからは音量もfとなり下がりますので、この高音楽器が聞こえるバランスでfで演奏しましょう。

44小節目・・・ちょっと気になりますね。
高音パート(ピッコロ、フルート、クラリネット)の16分音符の中でF♯があります。
このF♯を強調すると、A.Sax、TpのGとぶつかってしまいますので注意しましょう。

Trioからの2小節(45,46小節):2
Bdurに転調します。
しかし和声を見た場合にB♭を吹くパートが多すぎます。
D、Fを吹くパートが少ないためバランスに注意して欲しいです。

EからGまで:16(8+8)
伴奏部分をみた時に、Aから同様に和声の変化音に注意しながら演奏したいですね。
その中でも53小節目から出てくるトロンボーンパートの和声進行についてはしっかり響いて欲しいですね。

GからHまで:4、4
2拍目から出てくるサックス、ホルンの動きをみてみましょう。
64小節目はユニゾンになり、65小節目の付点8分音符はG、Dの2声、16分音符以降は3声になります。
ユニゾンから2声、3声と広がりが出てきますが、ユニゾンから和声へ変化の過程で音量が弱くならないようにしたいですね。

70小節目の1泊目ですが、(Trioの部分と同様に)Fの音に対してC、Aを吹くパートが少ないように思います。

Hからは上記で述べたようにユニゾンから2声、3声になった際のバランスに注意して合奏で確認をしてほしいですね。

 

※追加の資料が入りましたら掲載いたします。

課題曲1:天空の旅-吹奏楽のための譚詩-

先月に課題曲が届きました。

坂本氏より指揮者から見た課題曲の分析をテーマに話を聞いてきました。

参考にしてみて下さい。

【坂本氏より】

音出しをした時に真っ先に考えたのが・・・「バーンズ」と思われた方も多いのではないでしょうか。

課題曲1を演奏するにあたってはアルト・クラリネット(以下「アルトクラ」)の取り扱いには注意したいですね。
と言うのも、A~Cの伴奏部分等、アルトクラしか吹かない部分がありますので、アルトクラがない学校(団体)はB♭クラリネットの4番として移調して演奏する必要がありますね。
何カ所かアルトクラが必要な部分がありますので、チェックしてみて下さい。
さて冒頭から見てみましょう。

冒頭~2小節目

課題曲1冒頭

2小節目の2拍目のFの音はTb.2しか吹きませんのでバランスに注意したいですね。

1拍目・・・F、C
2拍目・・・F
3拍目・・・E♭
4拍目・・・A→和音の中心となる音を最後に持ってきている。

F,C,Es,Aの順番で音が重なり、和音の中心音(一番大事な音)を最後に入れている。。
2小節目のFのドミナントから3小節目にB♭に解決に関しては4拍目にA→B♭を吹くパートが重要になります。(Cl1、Tp1)
ドミナント部分の響きを出すために楽器間のバランスを意識して練習したいですね。
3小節目からみてみましょう。
Hr.が演奏する旋律の中で1拍目に出てくる4度音程は色々な場面で利用されていますね。(Aからの旋律)
管楽器の場合、下の音の発音がはっきりしない傾向がありますので、しっかりピッチを取りましょう。

6小節目
ここも2小節目と同じくドミナントを作っていますね。

7小節目~10小節目

4小節間の伴奏に関してですが、2小節目、6小節目がドミナントで4和音だったのに対して、ここからは3和音と綺麗な和音となっています。
そのためこの4小節間はピッチを正確に取りたいですね。

A~Cまで16(8+8)

早速、アルトクラが必要な部分が出てきました。
クラリネットの伴奏部分、B♭、F、Dの3和音になりますが、アルトクラのFは他のパートは吹きませんので、アルトクラがない場合はクラリネット4番として吹く必要がありますね。(Cまで)
但し、その場合、クラリネットのG、Asの音色は注意したいですね。
14小節目のフルート、エスクラのトリルに関しては記譜上の音で終わらないようにした方が良いです。→(4拍目にかからないようにすべきです。)
※楽譜にすると以下のようになります。

トリル(楽譜指定)

トリル(明記)

4拍目にはアウフタクトで入ってきますので、4拍目の頭までトリルが残ってしまうと、アウフタクトのFの音とぶつかり濁ってしまいます。
この部分は楽譜にして練習した方が良いですね。

14、18小節目に出てくるトランペットの合いの手部分ですが、1stは音が変わりますが2nd、3rdは音が変わりません。

このような場合、リズムが揃わない傾向になるので、揃えて練習して欲しいですね。

Bの4、5小節目(21,22小節目)はB♭durからD♭durへ転調をして少し雰囲気が変わります。

またD♭durのロングトーンを行い、しっかりした音程を身に着けて欲しいです。

そのために楽譜にはcresc.の指示がありますので、しっかり表現したいですね。

CからEまで:16(8+8)

Cからのアルトクラに関してはT.Sax等でフォローされていますので、問題ないと思います。

曲想としてはA~Cまでと同じフレーズとなりますので上記の部分に注意して同様に練習してみて下さい。

Eから:16(8+8)
クラリネットはここから3和音になりますので注意したいですね。
4小節間はユニゾンになりますが、5小節目からは2和音、3和音になり、和声になってからのバランスに注意したいですね。

また47小節目のアルト・サックス2番、ホルン3,4番の動きや、49小節目のクラリネット2番の動きに関しては独立した動きをしていますので、響きの上で欠点となりますので他の楽器とのバランスに注意して欲しいです。※赤い四角で囲んだ部分

43~50

※このように1パートしか吹いていない音が他にもありますので、発見してみて下さい!!

59小節目

ユニゾンであれば軽快に進みますが、和声でリズムを刻みますのでリズムが重たくなりますので、注意したいですね。

Gから

ソロ力がかなり試されますね!ソロに対して伴奏を吹くパートが多い部分がありますので、フレーズ毎に伴奏のバランスを調整する必要があると思います。

例えば63~66小節の部分をみてみましょう。

クラリネットは1番=G、2番=D、3番=Gを吹きます。その他、バスクラリネット、ユーフォニウム、弦バスもGから動き出すのですが、Gを吹くパートが多いためクラリネット2番のDの音が弱く聞こえます。

G、Dの5度音程の場合は同じバランスで聞こえた方が良い響きがしますので、バランスに注意して下さい。

またこの部分から打楽器については音色を重視したいですね。
トライアングル、サスシンバル、Tam-Tamについては響きが次の小節まで切れないように、かぶらないようにと1小節毎の響きの終わり方に注意が必要です。

またHに出てくるティンパニーについては固めのマレットを使った方が良いでしょうね。

 

Jからのストリングベースのピチカートは必須ですね。(この曲を選択する上では必須になると思います・・・)

 

Lからは(トロンボーンの動きを除くと)Aと一緒ですので、Aとテンポが変わらないようにしなければなりません。やはりこの部分の伴奏もアルトクラが必要になりますので、楽器がない場合はクラリネット4番として吹く必要がありますね。

 

後半部分、この曲のコーダ部分を見てみましょう。

129小節目(Nの1小節前)3拍目のT.Sax(B♭)とB.Sax(E♭)ですが、音を入れ替えた方が両方とも吹きやすいと思うけど、ダメなんですよね?(笑)

Nからですが、ここからのフレーズにおいてもEからの部分で説明したとおり、バランスに注意が必要な部分があります。
スコアを見ながら、またメンバーの技量等を考えながら調整が必要でしょうね。
(例えば131小節目から出てくるクラリネット3番とトランペット3番の動きです。)
Pから2小節間の和声を見た時にB♭を吹く人が圧倒的に多く、Fを吹く人が少ないですね。(Fはトランペット3、ホルン2、トロンボーン2)
全員がffで吹く中でのバランスを合奏時に確認して欲しいです。

最後の小節についても和声のバランスに注意したいですね。
B♭durの響きの中で、B♭が多くD、Fが少ないように感じますので、バランスに注意して曲の最後を締めて欲しいですね!