コンサート・マーチ「虹色の未来へ」〜第4回 楽曲分析、解説

お待たせしました。
坂本文郎氏による2018年吹奏楽課題曲『コンサート・マーチ「虹色の未来へ」』の分析編です。
坂本文郎プロフィール

※掲載内容の無断転載、商業利用はお止めください。

【練習番号 I〜J】
・多数パートのメロディーのユニゾンとAlto Clarinet・Tenor Saxophone・Horn・Euphoniumの対旋律に対し、Tromboneだけが和音を作っているという構造はこれまでと同じです。バランス調整してください。
【練習番号 J~K】
・最初の6小節(82〜87小節目)は、再び多数パートのメロディーユニゾンとAlto Clarinet・Tenoe Saxophone・Horn・Euphoniumの副旋律に対し、Tromboneだけが和音を作っています。Flute・Piccolo・E♭ Clarinet・Glockenspielのオブリガードがある点だけが違います。低音部も含め、各部分のバランス調整をしてください。

88小節目のアウフタクトからメロディーが2つの声部に分かれます。ここも2声を3パートで吹きますので上下のバランスが整っていませんので注意して欲しいです。

・88、89小節目のSaxophoneとHornのグリッサンドも、練習番号Hと同じように楽譜の形にして揃えてください。

 

【練習番号 K〜最後】
ここから初めて高音パートの声部も3声に分かれます。As音が強すぎるかもしれません。しかし91小節目にはすぐにユニゾンになります。Alto Clarinet・Tenor Saxophone・Trumpet 3・Horn・Euphniumのパートは最初からユニゾンですので、1小節目と2小節目のバランスの変化に気を付けてください。

・90小節目の4拍目は練習番号Aと同様、木管群とSnara Drumの16分音符は、低音の16分音符と揃いにくいでしょう。合奏時に確認をしましょう。

91小節目のDes音は、またTrombone 1しかありませんのでバランスの確認が必要です。

・92小節目の3拍目裏からの3つの8分音符は、次の音に解決させることが最も大切です。明るく美しい響きを作るために低音部のG音の調整が必要です。解決の和音は、C音の調整が必要です。

最後の音はユニゾンですので音程が重視されます。

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コンサート・マーチ「虹色の未来へ」〜第3回 楽曲分析、解説

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坂本文郎氏による2018年吹奏楽課題曲『コンサート・マーチ「虹色の未来へ」』の分析編です。
坂本文郎プロフィール

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【練習番号F〜G】
・49〜52小節の4小節は良いかもしれませんが、53小節目のアウフタクトからFlute・Oboeが加わると和音でリズムを刻んでいるHornとバランスが取れないかもしれません。

・56小節目のTrumpetは2声に分かれています。2声を3パートで吹きますので上下のバランスに注意が必要です。

 

【練習番号G〜H】
・数多いユニゾンのメロディーにAlto Clarinet・Tenoe Saxophone・Horn・Euphoniumの副旋律。この2パートに対し和音があるのはTrbだけです。
(練習番号C〜Dの部分と同じですね。)
またPiccoloはしっかりこの上を舞うような感じで聴こえる必要があります。バランス調整が必要です。

・58、60小節目のPiccoloのトリルは、最後の部分をそれぞれD音、Es音で終わらせると良いと思います。

 

【練習番号H〜I】
・ここの部分もSaxophone・Horn・Euphnium、後から追いかけるClarinet・Trumpetのユニゾンに対し、和音はTromboneと低音だけです。丁度良いバランスを試してみてください。

・65小節目のFlute・Piccolo・Oboeのトリルは記譜されているC音ではなくD音を最終音にしてください。そして次のC音を発音しやすくしましょう。

・68小節目の1,2拍目は全員同じリズムです。
の4分音符のEs音はTrombone 3しかありません。2拍目頭の8分音符はDes音はTrombone 1のみです。2拍目裏の最後の音に至ってはC音がTrombone 1のみ、Es音はTrombone 3のみです。あとは全員As音です。
工夫して和音を作る必要があります。

・67、69、70小節目のAlto Clarinet・ Saxophone・Hornによるグリッサンドは、曖昧なままではなく楽譜にして合わせた方が良いでしょう。
私なら5連符にします。そうすることで3拍目のアクセントを明確に演奏することができると思います。

・69小節目はまた和音を作るのがTrombone・Euphoniumのみです。
バランス調整をしてください。

・69、70小節目のFlute・Piccolo・Oboeのトリルも最後に8分音符があると考えてEs音で終わらる形がよいと思います。

・71小節目の3拍目裏から8分音符が連続しています。
72小節目頭の和音に向けて解決させることが大切です。
最初の3つの音はB音を、72小節目頭はG音を調整した方が明るい響きが出せるでしょう。
低音域から中音域のこれらの音は抜いた方が良いと思います。

・72小節目の3連符の動きは、2,3拍目が2声に、4拍目は3声に分かれていることを理解しておいてください。
(例えば2,3拍目はTrumpetとClarinet 1,2は同じ音です。思い切って2ndパートを抜いておくと和音がスッキリするのではないかと思います。Flute・Piccolo・Oboeも同じ音ですので。)

・73小節目のFlute・Piccolo・Oboeのトリルは、これまで同様最後の8分音符を意識してEs音で終わらせた方がよいと思います。

・73小節目の全音符は、Es音が多すぎるように思います。Des音はTrombone 1しかありません。Des音を意識した和音作りをしてください。

 

コンサート・マーチ「虹色の未来へ」第4回 楽曲分析をお楽しみに

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コンサート・マーチ「虹色の未来へ」〜第2回 楽曲分析

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【練習番号B〜C】
・メロディーはユニゾンになります。
後打ちのHornと17小節目のTrumpetだけが和声的に作られていますので、Trpumpetはミュートを使うので和音がしっかりと聴こえるか確認してください。

 

【練習番号C〜D】
・メロディーは若干厚めになり、Oboe・Alto Clarinet・Tenor Saxophone・Euphoniumの副旋律、Hornだけの音型もユニゾンで始まります。
Tromboneの後打ちだけが和音になっていますので和声的な響きが出るように気を付けた方が良いでしょう。

・副旋律(Oboe・Alto Clarinet・Tenor Saxophone・Euphonium)では、Oboeの音色が浮いてしまう可能性があります。
(Alto Clarinetがない場合はClarinetを一人回した方が良いと思います。)
またOboeがない場合、Oboeと同音域の音がなくなり同じ動きはオクターヴ下の音だけになってしまいます。(ミュート付きのTrumpetやClarinetでフォローするのはNGになるのでしょうか?)

・22小節目からメロディーが2声に分かれますのでClarinet 3とTrumpet 3の音量小さすぎないようにバランスを取りましょう。

・22、23小節目のFlute・Piccolo・E♭ Clarinetのトリルは、トリルを終わらせる音を同じにし、タイミングを揃えた方が良いでしょう。
→22小節目はD音で23小節目はE音で終わらせ、タイミングは4拍目裏に揃えるのが落ち着くと思われます。

 

【練習番号D〜E】
・今度は金管群と低音がメロディーで、木管群は和音でリズムを刻んでいます。
木管群のリズムは広い音域で和音を作っていますので、重たい響きになっているように思います。
→26、27小節目のClarinet 3とAlto Saxophone 2
→28小節目のClarint 2とAlto Saxophone 1
→29小節目のClarinet 1とTenor Saxophone
同じ音を高音に任せてかなり抑えるか思い切って抜いてしまう方が良いかもしれません。

・30小節目からのClarinetは音程に難がある部分で動いています。
※この部分は合奏レッスンで解決出来ますので、お声がけください。

・30小節目からの4小節間は、TambourineとTriangleのPercussionの音色の違いが浮き立つようにしたいです。

・34、35小節のClarinet 3とAlto Saxophone 2、36小節目のClarinet 2とAlto Saxophone 1も抑えた方が良いと思います。

・37小節目1,2拍目のD音と3,4拍目のC音は、Alto SaxophoneやClarinetの音を押さえた方が響きやすいと思います。

・38小節目1,2拍目のTrombone 2とHorn 3のC音と3拍目のTrombone 1・Euphonium・Horn 1 のD音も抑えた方が良いでしょう。

・38小節目3拍目は、Flute・Piccolo・E♭ Clarinet・Glockenspielのトリルの終わり、2分音符⇒8分のタイの終わり、Timpaniのロール⇒装飾音⇒8分を丁寧にそろえる練習をしてください。

 

【練習番号E〜F】
・Flute・Piccolo・Oboe・E♭ Clarinet・B♭ Clarinet・Trumpetと多数のメロディーに対し、副旋律はAlto Clarinet・Tenor Saxophone・Horn・Euphoniumです。
バランスだけでも音量を揃えていかなければなりませんが、和音を持ってリズムを作っているのがTromboneしかありませんのでバランス的にはかなり調整が必要と思います。

・46小節目の3拍目裏からの8分音符3つは、3和音に分かれて動いています。
G⇒As⇒Bの動きは全体を重たくすると思いますので、抑えめにするか思い切って吹かないという選択も考えたほうが良いかと思います。

・Trio 1小節目(47小節目)の1拍目は和音が密集形になりすぎます。(明るい響きにするためには低いC音を抑えるか、カットした方が良いかもしれません。)

・Trio 2小節目(48小節目)のFlute・Piccolo・Oboeのトリルは4拍目裏にAs音で終わらせると整理できた音の処理ができるでしょう。
コンサート・マーチ「虹色の未来へ」第3回 楽曲分析をお楽しみに!!

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コンサート・マーチ「虹色の未来へ」〜第1回 楽曲分析

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この曲は、各部分の特徴が類似していますので根気の必要な作業(練習)を行わなければなりません。
特に以下の点に気を付けて練習してください。

ポイント1
メロディーラインの大半がユニゾンです。
他の部分とのバランスの比較(特に和声的な動きのパートが1パートだけというケースが多いので比較検討する必要があると思います。音程の丁寧な調整が大変でしょう。

ポイント2
和音の重ね方が密集形です。
音を少し抜いていかないと明るい響きは得られないでしょう。
→合奏指導で対応できます。

ポイント3
トリルの終わらせ方(終わりの音)に注意が必要です。

ポイント4
木管群に比べHorn・Tromboneがよく鳴るバンド向きの曲だと思います。
例えば木管のユニゾンに対してHornの1パートだけが和声的な動きをするという場面があり、金管楽器に弱いパートがあるというような団体には不向きだと思われます。

ポイント5
少ない人数のバンドでも十分に演奏できます。
ただし、オプション指定のHornをカットする場合、必要な音がありますので響きを聞いて確認してください。

 

それでは、部分的に区切りながら解説します。

【冒頭~Aまで】
・冒頭の音がEsのみです。最初から音程に気を遣わなければなりません。(フォルテですが、合わない場合は削る方が賢明でしょうか・・・)
2拍目からTrumpetは3和音に分かれます。急に弱く聞こえる可能性がありますので注意しましょう。

・3小節目の4拍目の16分音符は木管とGlockenspielの合わせに気を付けてください。

・4小節目はEs⇒Dと2分音符の動きが和声の中心です。
Flute・Piccolo・E♭ Clarinet のトリルは、正確に3拍目で止まるように練習してください。Dに進行する時にトリルが被らないようにしてください。
また、全音符のパートが2分音符の動きを聞き取りにくくしないよう留意してください。

・4小節目のみ、Alto Clarinetの音はあった方が良いです。(Clarinet 3のオクターヴ下に音を追加してみてください。)

 

【練習番号 A〜B】
・5小節目のPercussionのクレッシェンドはしっかりかけて、音量の延長線上に2小節目の冒頭のフォルテがあると考えてください。

・6小節目はTromboneのみで和声を作っています。2拍目から始まる4分音符はHorn・Trumpet 3・Tenor Saxophone・Alto Clarinetのユニゾン、4拍目は木管群のユニゾンです。バランスを聞き比べた方が良いでしょう。

・6小節目4拍目の木管とSnare Drumの16分音符は、低音の16分音符と揃いにくいので注意が必要です。

・7小節目の和音はB音が厚すぎます。バランスを調整しましょう。

・8小節目の3拍目裏の8分音符は乱暴になりがちです。9小節目冒頭の和音に解決させることを主眼にした方が良いと思われます。

・9小節目の低音のデクレッシェンドは表現が難しいですね。2拍目裏からのタイをしっかり演奏させてください。

コンサート・マーチ「虹色の未来へ」第2回 楽曲分析をお楽しみに!!

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坂本文郎氏による2018年 吹奏楽コンクール課題曲 分析・解説

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坂本文郎氏による2018年度 吹奏楽コンクール課題曲の楽曲分析をお届けいたします。
指揮者から見た楽曲分析、練習方法等を記載しております。

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