マーチ・ワンダフル・ヴォヤージュ〜第2回 楽曲分析、解説

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坂本文郎氏による2018年吹奏楽課題曲『マーチ・ワンダフル・ヴォヤージュ』の分析、解説です。

坂本文郎プロフィール

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【練習番号C〜D】
・23小節目と25小節目のClarinet 3・Trumpet 3の後打ちのリズムは、Flute 1も重なっているため強調される可能性があります。控えめに演奏する方が良いでしょう。

・24小節目 1拍目裏の低音のC音は、跳躍進行のため流れを悪くする可能性があります。ユニゾンなのでスリム化した方が良いと思われます。

・26小節目3拍目裏からのメロディは下のパートの人数が少なくなりますので、バランスの調整が必要です。
さらにTrumpetも加わった29小節目は下のパートがTrumpet 2のみとなりますので、これで以上にバランス調整をしなければならないでしょう。

・27〜28小節目のAlto Saxophone 2とTenor Saxophoneは、再び音程が取りにくい音になっています。入れ替えた方が美しく響くと思われます。

29小節目3拍目でG音を演奏しているのはTrombone 3のみです。
→F音との7度のぶつかりもありますので補強した方が良いでしょう。

・30小節目にある2分音符と8分音符のタイの音型ですが、G音はAlto Saxophone 2しかありませんのでバランス調整が必要です。

・30小節目3拍目の8分音符は音の処理(終わらせ方)が重要なり、低音ラインの8分音符のラスト3つの音に被らないように心がけてください。

 

【練習番号D〜E】
・メロディは1小節目だけがユニゾンで2小節目以降は2声になっています。
音量が落ちたと感じさせないように工夫して演奏してください。
2声に分かれた途端に、実質的にメロディを演奏している人数は減ってしまいます。

・Trombone・Hornだけが3和音の形になっていますので、メロディや対旋律とのバランスが大切になります。

・対旋律のAlto Clarinet・Tenor Saxophone・Euphoniumの音量はそれほど心配しなくてもよいように思いますが、メロディを追いかけるFlute・Piccoloは音量が心配です。

・35小節目はメロディが3声になり、次の小節ではユニゾンになります。
ここもメロディラインの聴こえ方に注意を払う必要があります。

・35&36小節目の3拍目は、低音部を除くとTromboneだけが発音しています。
はっきりと3和音を聴かせる必要があるでしょう。
3拍目は2分音符ですが、ここで発音があるのはTromboneを除くと対旋律だけです。
ここのTromboneの発音をはっきりさせて、和声感を出したいものです。

・37小節目は全員が同じリズムですので和声感を出したいところです。
しかしかなり密集形になっていますので、最初の2拍はTrombone 2の音をできるだけ
ppにした方が良い響きが得られると考えます。

37小節目3拍目の和音でE音を鳴らしているのはTrombone 1だけです。
バランス調整(補強)が必要だと思います。

38小節目4拍目はでA音を演奏しているのはAlto Saxophone 1とHorn 1のみです。
バランス調整が必要だと感じます。

・39小節目(Trio) 1拍目の8分音符でD音はAlto Saxophone 2・Trumpet 1・Trombone 1です。SaxophoneやTromboneよりもTrumpetを意識されることで響きが良くなると思います。D音が埋もれないか心配です。

40小節目(Trio)3拍目のD音はTrumpet 2のみが演奏しています。
その前の付点2分音符の延ばしのパートにはD音がありませんので、このパートの存在感は重要です。
さらに4拍目のHorn・EuphoniumのアウフタクトはD音でスタートしています。
ここはD音に注目して、丁寧に合わせてください。

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