吹奏楽のための「ワルツ」〜第2回 楽曲分析

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坂本文郎氏による2018年吹奏楽課題曲『吹奏楽のための「ワルツ」』の分析編です。

※掲載内容の無断転載、商業利用はお止めください。

坂本文郎プロフィール

【練習番号1~2】
・19小節目からの12小節間(19〜30小節間)は4小節ずつの小動機に分かれています。
1つ振りですから4拍子を3回振ってください。
4拍子で振ることで音楽に流れと区切りが生まれるでしょう。

・19小節目からの12小節間(19〜30小節間)はメロディーのユニゾンが多数です。
低音の頭打ち、Hornの和声的なリズムとのバランスが難しいでしょう。
ユニゾンは音程をしっかり合わせる必要がありますので、合わない音は削る勇気が必要です。

・30小節目は、いきなり和声的な付点2分音符があります。
B音がかなり多いと思います。まずEuphonium・Trombone・Hornの和音を美しく作ってください。
その中でTrombone 3のE音は響きを殺す原因になる可能性がありますので、場合によっては抜いてしまう選択が有効になるかもしれません。
Horn 3のE音は強めの音が必要でしょう。
SaxophoneとClarinet 2,3とVibraphoneは、31小節目の頭のB音に向かって動きます。
31小節目の頭でB音が強調されるという形が良いと思います。

・31小節目2拍目からのユニゾンは十分に注意を払いましょう。
音程に加え、オクターヴのバランスにも注意してください。

・31小節目から3小節間は3つ振りにした方が良いでしょう。
その後、34小節目のa tempoから1つ振りに戻します。
→Tromboneと低音のアルペジオの1つ振り状態でのテンポを作ります。
meno mosso⇒accel⇒a tempoと自由に自然なテンポ感を作る事ができます。
※実際の合奏練習で指導する事も可能です。

 

【練習番号2~3】
・35小節目(練習番号2の1小節前)からの木管の8分音符の動きは三声に分かれておりバランスの調整が必要です。
例えばE♭ Clarinetがない場合、36小節目のFlute 1と37小節目のFlute 2の音は、Fluteのみになりますので注意してください。
3和音としてしっかり響きがあるのかどうか細かくチェックする必要があるでしょう。

・36小節目からのHornとEuphoniumで奏されるタイの音型はユニゾンですので、音程とオクターヴのバランスに注意してください。

・43〜45小節間は三声の8分音符がFlute・Oboe・Clarinetのみになりユニゾンのパートがかなり増えます。
音程の合わせにくいC音でもありますので、音程とバランスの調整はより慎重になってください。
ユニゾンと和音パートとのバランスも36〜42小節間とのバランスと比較しながら注意深く進めて欲しいと思います。

・45小節目頭の8分音符は四声になっていますので、この音だけ取り上げて、響きの確認をした方が良いでしょう。

第3回の楽曲分析をお楽しみに!

さらにスキルアップしたい奏者のみなさんへ

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